今回は、「いちばんやさしい新しいSEOの教本」の内容を参考にSEOについて書いていきます。
本書籍は、基本を体系的に学ぶことのできる書籍となっておりますので、「ググってそれなりに知識はあるけれど…」みたいな方でも復習する上で非常に参考になるかと思います。
本記事は、以下のような人に向けて書いております。
- これからブログを始めようとしている人
- 将来、Web関係の仕事につきたい人
- Web担当になって、SEOを学ぼうとしている人
- Web関係の仕事やブログを運営している人で体系的に学びたい人
「いちばんやさしい新しいSEOの教本」の概要
SEOのコンサルタントや広告の運用、デジタルマーケティングなどの事業をおこなっているアユダンテ株式会社様が執筆されている教本です。
つまり、プロによる一からのSEOの本ということになります。
SEOはGoogleのアルゴリズムによって作られていますので、SEOは日々進化しています。
本書の初版は2014年、第2版として最新の情報(モバイルフレンドーの情報など)を加筆されました。
「…と言っても日々、アルゴリズムが変わっていくSEOなのだとしたら情報が…」と思う側面もあります。
しかし、本書はアルゴリズムに依存する話ではなく普遍的に変わらないSEOの基礎部分の内容でまとめられており、2022年現在に読んでも決して古いということはありません。
Web関係のお仕事をしている方は、本書の知識を持って、初めてスタートラインかなと思います。
ブログのみを運営している人にとっては、後半に具体的なHTMLの書き方や解析ツールなどに触れる部分もありますので、少し難しいかなという印象はありますが、知っておくことで損はないとは思います。
特に収益化を目指すブロガーからすれば、解析ツールは必須ですので、ここで学習しておくと良いかと思います。
内容は、以下のようなことを学ぶことができます。
- SEO対策の前にSEOの目的と考え方を理解できる
- キーワード設定やサイト構成、リンク設定、モバイル対応などからのSEO対策が理解できる
- アクセス解析ツールからSEO対策の効果を確認し、さらなる改善の進め方が理解できる
本記事では、上記の「SEO対策の前にSEOの目的と考え方が理解できる」という部分について、僕の学習した内容を発信していきます。
【SEO学習1】SEOは検索で上位表示させる魔法ではない
SEOとは、「検索エンジン最適化」のことです。
SEO対策の結果からお伝えすると「検索で自身のサイトが上位表示させる」ことができます。
もちろん、当然ですが、検索で上位に来ることはブログの収益化やビジネスにおける商材の販売促進に繋がり、いいことしかありません。たくさんの人に見てもらうわけですからね。
仮に先週Webサイトを作成したとしましょう。
そこで、「よし、SEO対策して、検索上位にしよう!」と思い、SEO対策の方法論を学び、実践しました。
そしたら、「あら、不思議!先週作ったブログがSEO対策で検索ランキング1位に!!」なんてことはまずありえません。
SEOは、コツコツと地道につづけるほかないものです。
昨日、仲良くなった異性に「明日から付き合え」なんて言ってもうんと言われませんよね(^_^;)?
少しずつ関係を築いていき、その中で信頼関係や自分自身の人間性などを理解してもらって、好意を持ってもらい、告白にOKをもらうわけです。
SEOにおいても、近いものがあると思います。
サイトを誠実にコツコツ更新し、Googleさんとの信頼関係を作っていく。そして、サイトの信用性を高めて、初めて認められ、検索上位に来ると言ったところでしょうか。
【SEO学習2】SEOの変化と本質を理解
Googleは検索性において「質」を大切にしています。そのため、上述したように検索のアルゴリズムは日々、進化しているわけです。
そのアルゴリズムですが、Googleがどのように決めているのかという部分では多くがブラックボックス状態です。
一部、例えば「モバイルファーストインデックス」のように発信はありますが、多くのアルゴリズム情報はGoogleしか知らないのです。
モバイルファーストインデックスとは、スマートフォンサイトを主軸にインデックスしていくということです
このように変化していく上で、SEO対策の本質が変わるわけではないのです。
SEOの本質としては、ユーザーのニーズに応えることです。
抽象的な話にはなりますが、サイトとしては当然ユーザーにとって必要な情報が発信できていることが肝心となります
そのため、ユーザーに必要な情報を発信できていれば必然的に検索上位にくるわけです。
「SEOに効果のあるワードを理解し、そのためにコンテンツを作る」という視点ではなく、「誰に対し、どのような情報を届けたいか」という視点を持ち、サイトを運営することが結果としてSEO対策になり得るということです。
【SEO学習3】ユーザーはどのように検索しているのか
ユーザーのために情報発信する重要性もありますが、ユーザーはどのような検索の仕方をしているかを考えることも重要です。
たとえば、東京のバスケサークルのサイトを運用していて、メンバーを増やしたいとしましょう。
その場合は、バスケをしたい人がどのように検索するのかを検討することから始めます。
「東京 バスケサークル」などで検索するのが多くなりそうですね。
しかし、仮に「東京 バスケサークル 」で検索したとしてもランキングの一位になるのは難しそうです。
バスケサークルが東京にどれほどあると思っているんだという話になりますからね。
では、「東京 バスケサークル」で検索する人はどういう情報を求めているのでしょうか?
たとえば、いろいろなサークルを比較して自分に合ったサークルを見つけたい可能性が高いです。
ならば、自分の運営するバスケサークルのサイトに「東京のおすすめバスケサークルの一覧」を作るとどうでしょうか。
ユーザーのニーズに合ってますし、サイトのアクセスも増えます。
さらに、ご自身のサークルも多くの人に認知されるということになります。
このように、ユーザーの検索のニーズを検討し、理解することがSEOの第1歩目です。
そのニーズに応えることのできるサイトでアクセスの増加は期待でき、サイトの検索順位を上げることができます。
余談ではありますが、サイトのPVを伸ばすことは検索順位に影響します。
そのため、Google検索以外でのサイトへの集客をすることも可能です。
たとえば、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、TikTok)などからサイトへ集客し、PVを伸ばすことで検索順位が上昇し、多くの人に必要な情報を届けることができます。
使うSNSは集客する層によって、変わってきます。
現在ですと、InstagramやTikTokによる集客は10代から20代の若年層へのリーチができます。
Twitterは若年層に加え、ブロガーやビジネスマンなどより間口は広がります。
Facebookは2,30代から上のビジネスマンなどへのリーチができます。
このようにサイトへ集客したい層を検討し、その層に合わせた適切なコンテンツをSNSで発信し、サイトへの集客を強化することもSEO対策の一種と言えます。
まとめ
今回は、「いちばんやさしい新しいSEOの教本」の一部を参考にSEOの基本について書きました。
まずは基本的なスタンスの部分ですね。
ただ闇雲に人をサイトに呼んで検索上位へ押し上げようという考え方ではなく、「ユーザーのために」という根本を改めて学習することができました。
他にもキーワード選定に関する内容や内部リンク・外部リンク施策、モバイル対応、データ解析に基づくSEO対策などの内容が書かれています。
SEOの初学者には、とてもおすすめの一冊となっておりますので、一度目を通しておくことを強くおすすめします。